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シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM レビュー その1

Sigma 50mm F1.4 EX DG HSM
使えるf1.4
Sigma 50mm F1.4 EX DG HSM
50mm単焦点レンズを導入する理由は色々あると思いますが、レンズの明るさであったり、画質であったり、また別の観点から見ると、良く「写真の基本は50mm」とか「うまくなるには50mmレンズで練習を積め」のような事が言われますが、安易にズーミングが出来ない単焦点レンズを使って写真の腕を磨くと言うのも1つの理由でしょう。他にもズームレンズに比べ軽いので気楽に持ち出しやすいと言うのもあるかも知れません。
ところが、この50mm単焦点のラインナップの現状。まずキャノン純正に目をやると、基本設計が古いレンズか目玉が飛び出るような価格のLレンズしかラインナップがありません。最近のキャノン全般に言える事ですが、ラインナップが「ローエンド(又は古い)」と「ハイエンド」に二極分化しており、中間が無いのです。勿論、古いレンズに比べれば新しさもあってLの画質は良いだろうが、もう少しコストパフォーマンスの良いレンズは無いだろうか?と考えるとこのシグマの50mm f1.4がググッと浮かび上がってくるのです。しかもなんとLを凌駕している部分まである。
と言う訳で、今回はシグマの50mm単焦点レンズをご紹介します。なにはともあれ、まずは外観から。
このレンズの脇には高い光学性能などを表すEXのマークが付いている。このマークは光学性能や操作性などが優れたものにしか付かない。
次に大きさであるが、このレンズのフィルタ径は77mmである。これだけで周辺減光の少なさが納得出来るが、50mm単焦点として、77mmは結構、いや、かなり大きい。そして長さは短いので、かなりの「ずんぐりむっくり」である。大きさのイメージが掴みやすいように、今回も他のレンズと比較を幾つか。
EF24-105 F4L IS USMとの比較では、両方ともフィルタ経は77mmなので太さは似たようなものであるがシグマは短いので、単体で見ると実際以上に太く感じてしまう。次にタムロンの90mmマクロとの比較ではかなり太い事がわかる。EF24-105は比較的大きなレンズなのでその横に並ぶとそれ程太くは見えないが、50mm単焦点としては、かなり太い。重さは軽い順に
Tamron SP AF 90mm MACRO(405グラム)
Sigma 50mm F1.4 EX DG HSM(505グラム)
Canon EF24-105 F4L IS USM(670グラム)
となっている。カメラに装着した感じではEF24-105に比べればズッシリ感は少ないが、それでも500グラムを超えているので、見た目の短さからは想像出来ないズッシリ感ではある。
次にカメラに装着した時のイメージを幾つか。写真はSigma 50mm F1.4 EX DG HSMをEOS 5DMark2に装着したところである。大柄な5DMark2とのバランスは悪くない。フィルタ経が大きく短い「ずんぐりむっくり感」がいかにも単焦点と言う雰囲気を醸す。
他の方向からも幾つか。
こちらはレンズフード付きバージョン。
レンズ上部にはしっかり距離目盛りがついている。
Sigma 50mm F1.4 EX DG HSM にはずんぐりむっくりの外観と大迫力の前玉が醸し出す雰囲気が、いかにも良く写りそうなイメージであるが、実際の写りも非常に優秀である。また、使い勝手の面でも距離目盛りの装備を始め、HSM(超音波モータ)による高速、静粛なAFやフルタイムマニュアルフォーカスなど、欲しいと思う基本装備はしっかりと押さえられている。
AF速度はレンズ全群繰り出し方式の為か爆速とはいかないが、決して鈍亀では無い。暗い環境になると若干AFが遅くなるように感じる時があるがf1.4と非常に明るいレンズの為、室内などAFが苦しくなる暗い環境での出番が多くなってしまうせいで、なおさらそう言う印象をもってしまうのかも知れない。普通に屋外で使用する分にはUSMに慣れている身でもそれ程不都合は感じないだろう。USMよりは若干遅いかもしれないが屋外であれば動き回る小さな子供の撮影くらいは対応出来るレベルと言っておこう。激しい動きものでなければAFの精度もキャノン純正レンズと比べて特に大きな差は感じない。(Lレンズでも外す時は外しますから・・・。)
画質に関しては、f2.8以下が使い物になると言うのがこのレンズの最大の特長。ズームレンズにしろ単焦点レンズにしろ、一般的にf4やf2.8以下になると急速に解像度が低下してくる、特にズームレンズではf2.8で使える画質のものはそれ程多くは無く、中央はなんとか持ちこたえているレンズでも周辺は悪い場合が殆どである。ズームレンズや周辺解像度の悪い単焦点レンズでピント位置を中央以外にすると「なんかピントに芯が無いなぁ」と感じて、何回もピントを合わせ直しても改善しない場合は、このケースかもしれない。単焦点レンズの場合これよりもさらに明るい領域がある訳だがf2以下になるとさすがの単焦点でも中央、周辺共に急激に解像度が悪化してくる場合が殆どだが Sigma 50mm F1.4 EX DG HSM はそれが非常に少ない。中央のみならず周辺でも低下が少なく、f1.4までかなり踏ん張っているのだ。実際、f1.4開放で人物を真正面から捕らえるように写すとf1.4で撮ったとは思えない程マツ毛までしっかり解像している事に驚く事がある。これは特筆もので「使えるf1.4」を実現している。
人物撮影などで、f2.8以下を使うと、どうもピントの芯の無い眠い画になってしまうと感じる方は、このレンズであれば期待に添えるかもしれません。
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APS-C一眼 標準レンズ考

Canon EOS 7D + EF-S 15-85mm f3.5-5.6 IS USM
今回は、APS-Cフォーマットの一眼レフ用の標準レンズについての比較レビューです。現在デジタル一眼レフカメラには映像素子(イメージセンサー)の大きさによってAPS-C機、35mmフルサイズ機(少数派だがAPS-Hと言うのもある)などの種類がある事は皆さんもご存じの事と思う。(フィルムカメラでもAPSとか35mmとか種類があるのと同じである。)35mmフルサイズ機はイメージセンサーの製造コストなどが高く、高価なミドルからハイエンドの機種が多く、普及数と言う意味ではAPS-C機に軍配があがる。勿論、フルサイズ用のレンズをAPS-C機に使う事も出来るが焦点距離がレンズ本来のもの異なってしまうなどの使いづらい部分も出てきてしまう。と言う訳でAPS-C用標準レンズなのである。
選択の基準は色々あると思うが「あえて便利な高倍率ズーム(18-200mmとか)を選ばずに、標準レンズ(15-85mmとか)を選ぶ理由は?」と考えた場合、やはり画質は余り妥協出来ないのである。画質を重視しないのであれば素直に高倍率ズームに行けば良い訳ですからね。
今回は、筆者が過去に所有していたレンズも含め
Sigma 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM
Tamron SP AF 17-50mm F/2.8 XR Di2 VC
Canon EF-S 15-85mm f3.5-5.6 IS USM
の3本を比較レビューしてみたいと思う。
シグマは17-70mmと焦点距離も、そこそこ美味しく、手ぶれ補正(OS)や超音波モーター(HSM)も搭載している。そしてf2.8-4と比較的明るいレンズである。但し、シグマの高画質レンズであるEXのマークは冠されてない。
次のタムロンは、17-50mmと焦点距離は望遠側がもう少し欲しくなるレンジだが、そのかわりに全域f2.8通しと言うのが最大のメリット、また評判の手ぶれ補正VCも搭載している。AFに関しては残念ながら超音波モーターは搭載していない。
そして最後のキャノンだが、こちらは15-85mmと特に広角側が15mm始まりと言うのが最大の特徴(フルサイズ機で言うと24mmに相当する)で、18mmや17mm始まりが多い中、非常に大きなアドバンテージである。また手ぶれ補正のISと超音波モーターのUSMも搭載している。
では早速、性能差が出やすい各レンズ広角端の周辺部解像感の比較です。上の写真は広角端(17mm)で撮影したものだが、左端の中央部分を等倍で切り出したものが、下の写真である。但しCanon EF-S 15-85 IS USMだけは広角端が15mm始まりなので他レンズと合わせる為に広角端ではなく17mmに調整して撮影した。カメラはCanon EOS 7Dで3枚とも同じ個体で撮影した。ただしそれぞれのレンズの撮影時期は異なるので、天気や光などの条件が異なる為、コントラストや色乗りなどは参考にならない事を予めご了承願いたい。絞り値は全てf11に合わせてある。完璧の同条件ではないが解像感に関しては、筆者のレンズへの印象通りの結果が出ているので十分参考になると思う。
これらの写真はRAWで撮影し、現像ソフトでJPEG化(最高画質)したものだが、現像過程でレンズ補正(色収差、歪曲収差等)やシャープネスなどの補正を一切加えていない。一般的にJPEG取って出しでも、現像ソフトでも、デフォルトで若干のシャープネスがかかっているのが普通なので、通常よりは少しソフトな感じの画像になっていると思う。
この周辺部解像感比較サンプルでもわかると思うが、筆者がこの3本を使って感じた印象は、シグマは中央部は非常にシャープだが周辺部分で非常に解像感が落ちる。一般的にレンズの特性として(特に広角側)は周辺部分が流れたり解像度が悪くなりがちだが、シグマのこのレンズは特にそれが顕著だと感じた。f13くらいまで絞ると若干改善するような感じではあるが、余り劇的な改善は見られない。(もしかしたら1000万画素クラスのカメラであればそれ程気にならないかもしれないが1800万画素の7Dでは明らかに解る。また、このレンズに限らないが、f14以上に絞るとAPS-C機(7D)では小絞りボケが発生し中央部も解像感が低下して行くのがわかった。)
それに対してtamronとcanonは中央から周辺まで非常に解像感が均一で周辺部分までしっかり解像している。印象としてこのレンズに限らずtamronは解像感が中央部と周辺部で変化の少ないフラットな感じがする。解像感と言う意味ではtamronとキャノンは互角に近いものがある。どちらがよりシャープかと聞かれたら僅差ではあるがcanonかなと言った印象だ。
まぁsigmaはEXのレンズではないので、比較するならsigmaも17-50mm F2.8 EX DC OS HSMなどと考えるが、今回は17-70や15-85の便利なレンジでの比較なので、tamronにそれに相当するレンズが存在しなかった為、tamron 17-50mmが例外的と考えて欲しい。
次にAFであるが、sigmaとcanonは超音波モーターである。いずれのレンズもAFは高速でチョロチョロ動く小さな子供などでもピントを外す事は少ない。HSM搭載レンズでもAFが少し遅いレンズが存在するが、このレンズに関しては余り遅い印象は無かった。キャノンのUSMは文句なく速い。
ちょっと残念なのはtamronのAFである。比較的画質が良いだけに残念な部分ではあるが、AFはかなり遅い。超音波モーターではないから仕方無いと思うかもしれないが、同じtamronの非超音波モーターのレンズと比較しても明らかに遅いように感じる。まぁ「殆ど風景しか撮らない」と言う方であれば余り問題にはならないと思うが、動き回る小さな子供を撮影する時はかなりストレスが貯まるし、実際、動きものを撮るとピントを外す事が多い。AFが遅いと精神面でイライラが募り、しまいにはチョロチョロ動き回る子供に「止まれ!」などと思ってしまい。精神衛生上良くない。また私の個体だけかもしれないが、コンティニュアスAFで色々な被写体を追いかけていると、レンズが動かなくなる事があった。(バグ?)
と言う事で、私の最終結論としては、このレンジであればCanon EF-S 15-85mm IS USMが今のところベストチョイスかなと思う。
まぁ、Canonのレンズは全体的に価格が高く手が出しにくいが、内容的にはそれに見合ったものがあると言う事は否定出来ないように思う。勿論サードパーティ製品でも良いレンズは沢山存在し、Sigmaの50mm F1.4 HSMやTamronの90mm Macroなど筆者も手放さずに愛用している。(そのうち機会があればレビューしますね。)
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ロープロ ファストパック350
- 2011年3月12日 10:16 AM
- レビュー
バックを降ろさずサイドから素早くカメラを取り出せる使い勝手の良いカメラバック
のフラッグシップモデル
Lowepro Fastpack350
以前にお届けした「ロープロ ファストパック200 その1」と「ロープロ ファストパック200 その2」のレビュー記事に続き今回はファストパックシリーズのフラッグシップモデル、ファストパック350をご紹介します。ファストパック200と350は類似している部分も多い為、今回は補足的なレビューとさせて頂きます。
ファストパック350外観
ファストパック200と350のサイズ比較やサイズの詳細に関しては以前の200のレビューで詳しくご紹介していますので、そちらを合わせてご覧ください。
ファストパック350は単体のデイバックとして見ると少し大柄である。従ってエレベータや電車などでは多少気を遣う必要がある。また積載重量に対応する為にベルト類が多くなっている。
ベルト類の脱着は特に難しい事はなくスムーズに行える。作りもしっかりしており不安は無い。
左下の写真はこのバッグの特徴であるサイドのカメラ取り出し口を開いたところである。
ファストパック350内部収納
内部は200に対して左下のバッグを寝かせた写真で言うと幅(写真での左右方向)と高さ(写真での上下方向)が拡大されている。高さは5ミリなのでそれ程は差は無いが、幅は3.5センチ拡大されているので200では小さくなっていた左列のパーテションが右列と同じくらいになるまで拡大されている。これによって左列のパーテションも右列同様に経の大きめのレンズが収まるようになっている。

標準レンズ付きAPC-C機収納 EOS 7D+EF-S15-85 IS USM 勿論レンズフードを反転しなくても収まる。写真では左列のパーテションの仕切りを外して望遠レンズEF70-200 F4L IS USMを収めている。右奥Tamron 90mmMacro レンズフード付き 右手前EF-S10-22 USM。
内部サイズが拡大されている事からレンズが大きくなりがちなフルサイズ機も納めやすくなっている。

フルサイズ機も余裕で収まる 左手前 Tamron 90mm Macro 中央EOS 5DmarkⅡ 右奥EF17-40 F4L USM 右手前Sigma 50mm F1.4 HSM。ファストパック200ではレンズフードを外さないと収まらなかったTamron 90mm Macroが350ではフード付きで収まっている。

望遠レンズ付きカメラも収まる 中央EOS 5DmarkⅡ+EF70-200 F4L IS USM 右奥 EF17-40 F4L USM 右手前EF24-105 F4L IS USM 左手前レインカバー 左奥EF24-105用レンズフードフードEW-83H。
上部気室にはファストパック200同様レンズ付きの望遠レンズEF70-200 F4L IS USMが収まるが気室自体(フタの部分がもっこり膨らんでいる)が大きくなっているのでカメラ周りの余裕も拡大している。右下の写真を見て貰うとわかるがカメラの液晶部分から後ろにまだ余裕が残っている事がわかる。なお写真ではカメラを横倒しにしているが350では横倒しにしなくても収まる。
ファストパック350には200には無いノートPC格納気室がある。右下の写真はかなり大型の15インチ画面のノートPCだが余裕で収まる。(ノートPC格納気室の内寸はファストパック200レビューその1に情報があります。)ただ、この部分にノートPCを格納して携行する人はどれだけいるのだろうか?と個人的には思う。実際の用途としては地図や書類などを格納するのが最も現実的かと思います。
ベルト類
ファストパック200と350の一番の違いはその大きさだけに収まらず、機材の重量アップに対応すべくベルト類も増えている事である。増えたベルトとしては、胸の部分のチェストベルト、腰の部分のウエストベルト、そして肩の部分にあるベルト、このベルトはジャケットなどを取り付けておける。出先で熱くなった時にジャケットを脱ぐと撮影の邪魔になるので、これは有り難い装備だと思う。
三脚取り付け
ファストパック200同様にサイズ調整可能でワンタッチ脱着可能なベルトを1本用意する事で三脚を取り付ける事が出来ます。
「ロープロ ファストパック200 その1」に詳しい説明がありますので、合わせてご覧下さい。
ペットボトル
こちらもファストパック200同様、サイドネットにペットボトルなどが収まります。ファストパック特有のバッグを左前に回す動作をしてもペットボトルは落下しません、ただし、時々みかけるプラスチックが極端に薄くペコペコなタイプのペットボトルの場合ゴムのテンションが掛かりにくいらしく、いつも以上にしっかりゴムでテンションをかけないと落下する場合がありますのでご注意下さい。
以上、補足的なレビューとなりましたが、350はファストパックシリーズのフラッグシップモデルだけあり、必要な装備が最初からきちんと準備されており、収納スペースも不足を感じる事は少ないだろう。完全な形のファストパックを求めるなら350以外に選択肢はないと思うが、ファストパック200に対して若干のサイズアップと重量アップをどう考えるかである。気楽に出かけるなら200、気合いを入れて行くときは350と使い分ければベストと思うが、なかなか悩ましいところではある。
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ローパスフィルタークリーナー
世の中の一眼レフカメラの主流がフィルムカメラからデジタルカメラに変わって久しいが、デジタル一眼になって全てが便利で良くなったか?と言うとそうでない部分もある。その1つが映像素子に付着するゴミの問題である。
デジタル一眼レフカメラを使用している人は、ご存じの事と思うが、知らない方やコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)しか使った事が無い方の為に簡単に説明しておくと、カメラがフィルムからデジタルに変わったと言う事はつまり、フィルムが映像素子と言う半導体に置き換わったと言う事である。映像素子はCCDとかCMOSとか呼ばれているが、この映像素子がレンズからの光を捕らえ画像データに変換している。言葉で言っても解りづらい方もいると思うので、具体的な画像をお見せしたいと思います。左の写真はデジタル一眼レフカメラのレンズを外し、ミラーアップを行って映像素子が見えるようにした状態である。中央にある緑色の四角い部分が映像素子である。実際には映像素子の手前にローパスフィルターと言う映像に悪影響を及ぼす赤外線などをカットするフィルターが設置されているので、この部分を指してローパスフィルターと呼んだりもしますが、まぁ、同じ事です。
そして、レンズ交換を行う事の出来る一眼レフカメラはこのローパスフィルターにゴミが付着しやすいのです。(主にレンズ交換時に空気中のチリなどがカメラ内に進入する)目に見えない程の小さなチリがついただけでも、出来上がった写真には非常に大きな映像上のゴミとして写り込みます。そんな問題をメーカーも感じてか、最近の機種は殆どセルフクリーニング機能を搭載している。カメラの電源をオン・オフした際にローパスフィルターをブルブルっと振るわせてゴミを振り落とすのである。まぁ、乾燥したゴミであればこの機能で落ちて行くのであるが、問題は花粉などの粘着質なゴミである。これが付くと幾らセルフクリーニング機能を働かせても、ブロアーで強く吹いても、取れないのである。こうなると人間が直接ローパスフィルターをクリーニングするしか方法がありません。そこで選べる選択肢は2つ、メーカーに預けるか、自分でクリーニングするかだ。映像素子は、デリケートな部品だし、下手をするとかえってゴミを付着させてしまう事もあるので「自分は本当に不器用で全く自信が無い」と言う方は、手間でもメーカーに預けるしかないと思うが、メーカーに預けるのは面倒なので出来るなら自分でクリーニングしたいと思っている方は多いと思う。従来、映像素子のクリーニングと言えば、シルボン紙やらクリーナー液やらを使って拭き取ると言う方法が行われて来たと思うが、少々慣れが必要だし、敷居が高いと感じる人もいたと思う。
そこでお勧めなのが、スティック型のローパスフィルタークリーナーです。(写真はETSUMIのローパスフィルタークリーニングE-1675)油汚れなど汚れの種類によっては、従来のクリーナー液を使った方法でないと取れない場合もあるのかもしれないが、もう少し簡単、気軽に粘着質なゴミを掃除する方法があればと思っていた方には良い選択肢ではないかと思う。
要はスティックの先にグミのような柔らかい樹脂がついており、これに粘着性があります。このグミのような部分を映像素子にペッタン、ペッタンと押しつけてゴミを取るのです。やってみると非常に簡単、強情なゴミの場合は何度か繰り返したり、若干ネジリ気味に押しつけたりしたりしないと取れない場合がありますが、殆どの気になるゴミは取る事が出来ます。実際、写真の5Dmark2でセルフクリーニング機能でもブロアでもどうしても取れなかったゴミがこのスティックなら簡単に取れました。
クリーニング作業中にスティック先端についたゴミは、さらに粘着力の強い下の黒い両面テープのような部分に押し付けて取ります。
なお、このスティック先端のグミのような部分は、水洗いして何度でも繰り返し使えるので、コストパフォーマンスも高く、お勧めです。ブロアーでどうしても取れないゴミが気になっている方は是非お試しあれ!
※補足
スティック先端のグミのような部分は絶対に指で触れないようにしましょう。(指の脂が映像素子についてしまうので)
もし触れてしまったらスティック先端を洗剤などを使って水洗いし、油分を落としてから使いましょうね。
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キャノン EF24-105 F4L IS USM レビュー その2
- 2011年2月22日 10:27 AM
- レビュー

EF24-105 F4 L IS USM を装着したEOS 5D Mark2
死角の少ない標準レンズ
Canon EF24-105 F4L IS USM
お待たせ致しました。前回の「キャノン EF24-105 F4L IS USM レビュー その1」の続きです。前回は外観中心でしたので、今回は中身についても少しご紹介したいと思います。スペックがどうのとかグラフがどうのと言った事は他のサイトお任せして「でも本当のところ実際使ってみてどうなのよ?」と言った本音の部分でお話ししてみたいと思います。
歪曲収差と周辺減光
EF24-105 F4L IS USMにも当然ながら歪曲収差がある。広角端の24ミリ付近の焦点域においてタル型になり、それ以外の焦点域では糸巻き型である。使ってて気になるとすれば24ミリ付近のタル型の方だが24ミリと言えば超広角の入り口のような焦点距離なのでこれくらいの広角になるとタル型の歪曲収差が多少出るのも当然と思っている。実際のイメージとしてどの程度のゆがみなのかを知りたいところだと思うので解りやすそうなサンプルを用意しました。下の写真は左が補正前のもの右が歪曲収差や周辺減光を補正したものである。写真をクリックすると少し大きくなるので比較して見て下さい。
左の補正前の写真の街路灯は気持ち左に曲がっているのが解るだろうか?ランドマークタワーも少し中央に向かって倒れててきている。対して右の補正後の写真はピンと真っ直ぐである。それから周辺減光も普通にわかるくらいには存在する。左の写真を拡大して見ると四隅が徐々に暗くなって行っているのがわかると思う。まぁ、こんなもんである。
色収差
次は色収差。色収差もそれなりに存在する事はわかる。Lだからと言って出ない訳ではない。色収差が出やすい白い建物に青空の写真を用意した。下の2つの写真は、左の写真の左端の一部を拡大したものである。左下は色収差補正前、右下は補正後である。こちらも写真をクリックすると大きくなるので見くらべてみて欲しい。左の柱の縁などに赤い色収差が出ているのがわかると思う。修正後はピタリと消えている。まぁ、このシチュエーションは色収差が派手に出やすいケースなので、逆に言うとこれ以上酷いケースはあまり多くは無いと考えてもらって良いと思う。
ただし、出方自体のクセは悪くなく、殆どのケースで現像ソフトで綺麗に消える時々レンズによってはどうやっても修正し切れないクセの悪いレンズがあるがそう言うレンズと比べると本当に扱い易い良い子である。一般的に焦点全域でなるべく性能が出るようにするだろうから焦点域の中央部分よりも両端にしわ寄せが来る事は容易に想像出来る。この24-105においても24ミリ域はかなり広角と言う事も相まってこのレンズにとっては厳しい領域だと思う。しかし、まぁ解像自体はしているので、補正する事により十分使えると思う。今は現像ソフトに標準でレンズプロファイルが登録してあり、手間いらずで自動補正も出来るの時代なので補正後がOKなら合格と考えるくらい合理的でも良いと思う。
最近は、デジタル一眼も非常に高画素になりフルサイズでは2千万画素オーバーも当たり前になって来ている。その為、カメラの解像度にレンズ性能が追いついてないレンズが多くなったように感じる。特にフィルム時代に設計されたレンズは単焦点も含めて解像度の面で役不足に感じる事が多い。そう言う意味ではこの24-105は解像度自体の素性は良いと思うので24~105ミリと言う比較的ワイドな焦点域をカバーしながら、このレベルの画質を維持していれば、まぁ5DMark2などの高解像度フルサイズ機の相棒として合格点ではないかと思う。
一眼レフカメラ用のレンズは色々出ているけれでも、残念な事にこれ1本でパーフェクトと言うレンズは今のところありません。(そんなレンズがあったら撮影はどんなに楽になる事でしょう。)まぁ、一般的に画質と利便性はトレードオフの関係があって、利便性を追求して行くと画質は悪くなり、逆に画質を求めて行くとどんどん不便に、そして重く、高価になって行く。画質に対する許容限度と言うものは人それぞれだと思うので、どれが良いと言う事は最終的に本人が決める事であるが、EF24-105 F4L IS USMは、その選択肢の幅の中で、比較的バランスが取れた存在であると思う。
実際、このレンズは使用頻度が非常に高く、画質と利便性を両立した本当に便利なレンズである。もしこのレンズが無かったらと考えると、このレンズの価値を改めて実感します。
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